少し時間が経ったので、振り返ってみる
7月19日、株式会社マイマイシーサーの10周年イベントを撮影した。
もう2ヶ月半も前のことになる。
この日は協賛という形で撮影させてもらったのだけれど、もともとイベントを取材して記事を書くつもりでも、自分の発信のために撮影したわけでもない。
純粋に「このイベントを応援したい」と思って、自分にできることとして写真を撮った。
だから、終わってすぐに記事にするのは、なんとなく違う気がしていた。
10周年という大切な節目に、自分の発信を重ねることで、少しでも水を差したくなかった。
というわけで、少し時間が経ったので、改めてあの日のことを振り返ってみる。
「生まれてきてくれてありがとう」
このイベントを知ったきっかけは、Instagramで見かけた一枚のリーフレットだった。
そこに書かれていたのが、
「生まれてきてくれてありがとう。大丈夫ひとりじゃないよ」
という言葉。
この言葉が、すごく心に響いた。
イベントは、不登校やひきこもり、ゲーム依存、特性、ひとり親など、さまざまな理由で孤独を感じている人や、その家族に、少しでも光が見えるきっかけを届けたいという思いから開催されたものだった。
その内容にも共感したけれど、私が強く惹かれたのはこの言葉だった。
「生まれてきてくれてありがとう。」
「大丈夫ひとりじゃないよ。」
短い言葉なのに、そこにある温度が伝わってくる。
自分にできること
イベントでは協賛を募集していた。
本当は、お金という形で協賛できたらと思った。
ただ、その頃の私は沖縄でフォトグラファーとして再スタートしたばかりで、経済的にも余裕があるわけではなかった。
じゃあ、自分にできることは何だろう。
そう考えたとき、写真が浮かんだ。
イベントで写真を必要としているのかどうかは分からない。
でも、そこにいる人たちの表情を捉えることなら、自分にもできる。
だったら、自分が一番できることで応援しよう。
そう思った。
代表の加藤可奈子さんとは、守成クラブというビジネスコミュニティで一度名刺交換をしたことがあるくらいで、深く話したことがあったわけではない。
それでもInstagramからDMを送り、「ボランティアで撮影させてください」と伝えた。
ありがたいことに、快く受け入れてくださった。
写真を撮りながら感じたもの
当日、撮影を始めてすぐに感じたのは、会場にいる人たちの表情がとても優しいことだった。
笑っている人もいれば、涙を流している人もいる。真剣に話を聞きながら、誰かの言葉にうなずいている人もいた。
いろんな表情があるのだけれど、どこか共通している。
それが、優しい眼差しだった。
会場には、参加者だけではなく、運営を手伝うボランティアの人たちもたくさんいた。
イベントを盛り上げるためにブースを出している人もいる。
それぞれが、それぞれの形でこの場所を支えていた。
そして、そんな人たちと話している中で、何度か耳にした言葉がある。
「可奈子さんがやることだから、応援するんです」
この言葉が、ずっと印象に残った。
「この人がやるなら」
イベントの内容に共感しているから応援する。
もちろん、それもあると思う。
でも、それだけではない。
「可奈子さんがやるから」
そこに大きな理由があるように感じた。
この人がやるなら、応援したい。
この人が動くなら、自分も何かしたい。
そんな気持ちが、自然と人を動かしている。
これは、すごいことだと思った。
日々、人とどう向き合っているのか。
何を大切にしているのか。
どんな思いで動いているのか。
そういうものが積み重なって、いつの間にか「この人だから」と思われるようになるのかもしれない。
この日の会場にいた人たちの表情や言葉を見ていると、加藤可奈子さんがこれまで人と積み重ねてきたものの一端が、そこに表れているように感じた。
そして私自身も、いつの間にか同じことを思っていた。
「この人がやるなら、応援したい」
写真を見返して
写真を撮っていると、その場にいるときには気づかなかったことが、あとから見えてくることがある。
表情だったり、視線だったり、誰かと誰かの距離だったり。
その場に流れていた空気まで、写真の中に残っていることがある。
今回、あの日の写真を見返していて改めて感じたのは、人の魅力は、その人だけを見ていても分からないことがあるということだった。
その人の周りに、どんな人がいるのか。
一緒にいる人たちは、どんな表情をしているのか。
そこを見ていると、その人がどんな空気をつくっているのかが、少し見えてくる。
自分も、そんな人になりたい
今回の撮影は、純粋に応援したくて始めたものだっが、自分のほうがたくさんのものを受け取っていたと感じる。
守成クラブで名刺交換をして、Instagramでつながって、投稿を見た。
一枚のリーフレットに書かれた言葉に惹かれて、写真を撮らせてもらった。
それが気づけば、「ここ、好きだな」と思える場所につながっていた。
そこにいる人たちのことも、好きだなと思った。
そして、もうひとつ。
私もいつか、
「この人がやるなら、応援したい」
と思ってもらえるような人になりたい。
何か大きなことを成し遂げたからでも、肩書きや実績があるからでもない。
ただ、
「この人だから」
と思ってもらえるような人に。
何をするかだけじゃなく、どう在るか。
あの日の写真を見返しながら、そんなことを改めて考えている。
まいまいシーサー株式会社
まいまいシーサー
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