イラスト:猪飼晶代

気力が全くなくなってしまった。
少し回復しては、サハラ砂漠にこぼれた水の如く、一瞬にして干上がっていく。(サハラ砂漠行ったことないけど)
正直、もうだめかなって感じてた。
何がだめかって、もう気力が湧くことはなくただ絶望して生きていくのかなって。
このまま人生が終わってしまうのかなって。

かつて抗うつ剤に溺れるような生活をしていたから大きな拒否感情はあったが、それでも精神科の受診を考えるほどだった。

でも、人生には谷があれば山があるということを心の奥底で信じていた。
引き波があれば押し波がある。追い風があれば向かい風がある。
今は休む時だと言い聞かせ、休み続けた。
そんな日々をもう3ヶ月近く過ごしていた。
出会いは突然だった。

某通販サイトのAIさんがおすすめしてくれた本を買って読んでみた。
完全に女性をターゲットにしたその本は、可愛いらしい表紙に可愛らしいイラストで、40歳におじさんが手に取るには憚られるものだった。
1ヶ月躊躇った。それでも、直感を信じて手にしてよかった。
その本を読むとなぜか私は安心を得て、自分が認められているような感覚になった。
1日でいっきに読んだその本には、休み続けた私に、ある種のリハビリを提案してくれるようなものだった。

前に進むんだという願いをもってのリハビリ。
そんな願いはすぐには叶わない・・・
と思っていたが、何故だかすぐに気力が湧いてきてしまった。
だからこうしていきなり文章を書き出した。

もしこの文章を読んでくれた人の誰かが将来無気力でどうしようもなくなったら思い出してほしい。
底を付けば跳ね上がる。
苦しい時にはそう思えないけれど、そういう仕組みになっているらしい。

思い返せば、コロナ禍がおとずれ仕事を全て失って以降、自分の生きる意味を求め続けた。
なんのための人生なのか。
使命や天命に生きたくて、それさえ明確になればそこにむかってイキイキと生きていけるはずだと信じて。

しかし現実は違った。
使命や天命のようなものを言語化して進み出しては壁にぶち当たり、何か違うと悶々と思考することを繰り返した。
繰り返していくたび、それはどんどん大袈裟なものになり、キャッチコピーをかっこよくすることに執念を燃やしていたのかもしれない。
そしてその見掛け倒しの使命に縛られ苦しさを感じていたんだと気付いた。

そもそも、使命とか天命を自覚することは可能なのだろうか。
今の私の次元、その視座では答えはNOだ。
結局言語化したとて、それは自我の思考でしかなかったんだと思う。

ただ、自分の根源的なこと、軸となることで、自覚していることはある。それは自分が望んでいる世界のことだ。

わたしの望む世界は、
相互に認め合いながら助け合う世界。

私的にはそれが愛と調和の世界なんだと思う。

でもそれは既にここに存在しているんだと気付いてきた。
だからそれは、望むというより自分がちゃんと感じればあるんだろうなと思う。
そしてこの世界は、既に愛で満たされてるし、既に調和してる。

では自分は何を目指して活動すればいいのか、どこにむかって生きていけばいいのかと考えたけど、

「自分の好きな世界」を、
「『愛で満たされていた、調和している』を感じる」を
自分なりの方法で楽しめばいいだんなと気付いた。
それが今の自分なんだと思う。

では、どうやってそれを感じたいか。
それはとてもシンプルだ。

それは

『繋がる』を楽しむ!!

ということ。

まずは自分が喜びで満たされたい!
もちろん、誰かに貢献したり、誰かの役に立ったり、
社会や世界や宇宙に貢献したい気持ちはある。
でも、まずは自分を満たし、満たされた状態で分かち合うことをしたい。
それが今の自分。

取り止めもなく長々と書いてしまったが、これが今の私のありのまま。
その私の今後の活動について具体的に書いておきたい。

まずは

・『繋がる』を楽しみたい。
・そして、その『繋がる』中で感じたありのまま・本質を表現したい。
・「それが『繋がる』機会になったらいいなぁ」くらいなかんじで、その表現をシェアすることで、私の『繋がる』を分かち合いたい。

これは基本的には、「依頼を受けて撮る」が軸だった私の活動を、やはり『表現者』という軸にしていくということ。
表現したものを作品として何らかの形で発表していくのを主軸の活動にしていく。

しかし、今までの「0か100」かみたいな考え方はやめることにした。
「依頼を受けて撮る」という活動もしていこうと思う。

「依頼を受けて撮る」という活動においても

・繋がる
・感じたありのまま・本質を撮る
・それをシェアする

という要素は外したくない。

ありのままで自然
その奇跡的な瞬間の中に本質的な美しさを感じる
それが愛とか調和をあらわすもので、
あなたを認め癒すものになる。

それが私のできることなので、それを精一杯分かち合わせていただきたい。

今日は思うままにぶわっと書いてみたので
だいぶ抽象的かもしれない。

でもそれでいいと思っている。

具体的にしてがんじがらめにするより、抽象的なものから感じ取って頂けたら嬉しいし、変化しながら進んでいくので、その中で発表していくものを見て捉えて頂けたら嬉しい。