私が表現したいのは『魂』であるわけだけど、魂を表現する上で重要なのはその人が持つ魂からの想い、思念や理念やビジョン、『義』を予め感じておくこと。

そういった意味合いでInstagramのストーリーで「あなたの魂の『義』は何ですか?』という質問に
「唯一無二の存在である私の今を生きる決意。これが、“ Lab 👆”です。
その決意こそが真の自立
他力本願ならぬ自力本願です。」
というお答えをくださったのは、


滋賀県大津市木戸で「風の谷のcafe chuya」をご夫婦で営まれている、中馬智史さんだった。

こちらのカフェにはもうだいぶ以前から通っていてその居心地の良さは感じていたのだけれど、このお答えを読ませて頂いた時、その居心地の根本を感じたいと思い、『魂のドキュメンタリー』の制作のための撮影をさせて頂きたいとこちらから依頼し、撮影させて頂くことになった。

『音と祈りの集い』

撮影の日は、春分の日。
春分とは、自然をたたえ、生物をいつくしむ日。
その本質的な意味の通り静かな自然の中に身を置き、
心と体をほぐし、音を感じ、自分を感じ、その想いを言葉にする。

そんなイベントが開催される日だった。

その名も
『音と祈りの集い』

この日の天気は曇りではあったけれど、風の谷の風はとても気持ちが良く、空気も澄んでいた。

そこに集まった10名。

一様にこの日を楽しみしていたのが伝わってくる表情ではあったが、この春分という日をそれぞれの節目にしたいというような、そんなことも同時に感じた。

『四ツ子川の百間堤』

風の谷のcafe chuyaを出発し、5分ほど。交通量の多い県道から一本入ると、一気に森の中の道に入った。

その森の中の道の先にあるのが、この日の会場である『四ツ子川の百間堤』。

ここは1681年頃から水害対策として作られた堤で、その後江戸時代後期まで修復と増築を重ねて作られた巨大の堤が現存している。

この堤は今に至るまで200年以上の間集落を守り、生活用水と農業用水を供給する機能も果たしているそうだ。

歴史遺産と言われているが、この地域に住む人々を守ろうとする先人たちの魂を感じる場所だった。

山と琵琶湖に挟まれた森の中にありながら、ぽっかりと空にむかって空いたこの場所。

曇天ではあったものの、自然に囲まれ光が差し込むようなこの空間は、春分のテーマにはピッタリだった。

そこでヨガで心と体をほぐす姿からは、魂の解放すらも感じられた。

『音』

『音』

それもまた人と同じように、唯一無二のもの。

その音を感じ、音を放ち、また他者の音を感じ、そしてまたまた音を放ち、共鳴し、その共鳴が共振になり、その共振が一面に広がっていく。

 

この日ヨガの後に行われた音のワークは、音によって人の本質的な姿、人と人の本質的な姿を教えてくれるものだったように感じた。

 

このヨガの後の音のワークを終えると、それまで持っていた悩みや不安を洗い流すかのように、雨が降り出した。

『湖西で叫ぶ』

そんな雨の中、山と琵琶湖に向かって叫んだのだった。

ある人は決意を、ある人はこれまで抱えていた悩みも。

 

それもすべて自分。

自分のありのままだから。

だからそれを感じて、解き放つ。

そのありのままの今の自分を生きる。

Lab の魂を、叫びと共に感じた。

『cafe chuyaのごはん』

この章はただのわたしの感想になるけど。

cafe chuyaのご飯が大好きだ!!

この日は奥様のともさんお手製のお弁当だったけれど、普段は地産地野菜を使ったランチプレートや体に優しいスパイスカレーがある。

この日のお弁当も写真を見てもらえばわかるが、栄養たっぷりの地産野菜がたっぷりで、心と体に染み渡っていく。

お弁当を開いた時のみなさんの表情、お弁当の説明をするともさんの表情を並べると、共鳴と共振というか、魂の繋がりを感じざるを得ない。

『手塩にかける』

カフェというからには、コーヒー!

ここのコーヒーは色々すごい!
 

自家ブレンド、自家焙煎のコーヒー豆をその都度手挽きし、丁寧にドリップする。

 

挽いたコーヒー豆にお湯をひとかけして蒸らす時、手で蓋をするように、そして祈るようにしている姿がとても印象的だった。

正直、あまり多くは語りたくない。

そのコーヒーに込める想い、魂を、その表情と手から感じてほしい。

 

これぞ、手塩にかけてcreateされたコーヒーなんだと思う。

 

やっぱり、ただ真剣に夢中に取り組む姿は、何よりも魂を感じさせてくれる。

『妄想珈琲』

ここのコーヒーのすごいところは、これが『妄想珈琲』であるところ。

 

『妄想珈琲』って何??

と当然なると思う。

 

『妄想珈琲』とは、簡単に言うと、

今の自分の感情、状態、想いと向き合い、

自由に制限なく

ありのままの自分をコーヒーで表現して

香りと味わいを感じるというもの。

 

一つずつのコーヒーがそうやってブレンドされたものだから、美味しいのはもちろんだけど、その背景にある魂を感じられるという楽しみ方がある。

 

そしてそのコーヒーに込めた妄想を語る姿、過去の様々な妄想珈琲を書き留めたノートを見る表情から、中馬さんの魂がこの妄想珈琲に込められているのを感じた。

 

この『妄想珈琲」というメソッドはワークショップとして体験できて、自分の妄想珈琲も作れるので、ぜひ体験してみてほしい。

『春分の書き初め』

節目の日。

その決意としての書き初めでこのイベントは締め括られました。

 

みなさん一様に、すっきりとした表情で、朝集まった時よりも軽やかで明るい表情で、その想いを思い思いの文字に込めて書かれていました。

この後インタビューもさせて頂いた。

Cade chuyaについて、音と祈りの集いについて、妄想珈琲について、その込められた想いを語って頂いています。

ぜひご覧になってみてください。